少し前の話しですが、今年のお月見は9月29日でした。
今年もススキを飾り、おもちをいただきながらお月見をしてみました。
9月29日、これは旧暦の8月15日を指します。
旧暦というものを、あまり深掘りしてこなかったのですが、最近私は知ったのです。
旧暦とは月の満ち欠けをもとに作られている暦で、昔は旧暦が使われていたのだけは知っていました。
旧暦の15日というのはいつも満月で、
1日はいつも新月なのです。
15夜のお月様というのは、旧暦からくる歌だったよですね。
ではなぜ秋の15夜がお月見として風習が残っているのか、あまり深く考えたことがなかったのです。
でも、旧暦で8月15日ということは、お盆だったのかな、と思ったわけです。
今は新暦の8月15日前後にお盆休みがあり、ちょうど夏休みなので田舎へ帰りお墓参りなどをします。
お盆というのは、先祖が戻ってくると考えられている風習です。
そのような風習を旧暦の8月15日に行っていた名残がお月見なのかもしれません。
中秋の名月の近くには秋分の日があって、地軸の傾きと満月の方向が、銀河系の中心を向いているとも考えられます。
そういった宇宙的な配置が、先祖とつながりやすいことからこの時期にお盆として、先祖へのお供えをしていたのかもしれません。
ススキを飾るのは、稲穂を飾っていた名残かもしれません。
なぜ、おもちをピラミッド形に積むのか、
月にウサギがいておもちをついているのはなぜか、
このへんにもなにか理由がありそうです。
歴史は簡単に改竄できても、
私たちの風習、言語はなかなか改竄できないものです。
ひとつひとつの風習を、直感を働かせ堪能するとまた違った側面が見えてくるものです。
日本という世界最古の文明の風習には奥深いものを感じます。
なんにせよ、ご先祖様に感謝です。