愛をもって中今を生きる。

平凡な主婦が自分軸に目覚めた軌跡

牧場の羊が覚醒したおはなし

ある牧場に羊がたくさんいました。
毎日牧場主からエサをもらえ平和に暮らしていました。
あるとき一匹の羊がはっと気づきました。
「ぼくたちは当たり前だと思っていたけど、ぼくらの毛や乳は牧場主に勝手に利用され、ぼくらは最終的に食べられる運命なんだ!」
覚醒した羊はなんとかここを逃げ出したいと周りを見渡しました。
そうすると、そこにあると思っていたオリの仕切りはなくなっていたのです。
覚醒した羊は外にでてみました。
そこにははじめての自由がありました。聞いていたオオカミもいませんでした。そこは食べられる草もたくさんあり、平和な世界でした。
外から牧場を見ていると、そこにいる仲間がかわいそうに思えてきて羊は助けたいと思いました。
そこで、覚醒した羊は牧場にもどり、自分が気づいた話し、外の世界の話しを牧場の羊たちに話しました。
すると、牧場の羊から
「そんなわけはない。外は危険。ここは安全。でたらめをいうんじゃない」と罵られました。
覚醒した羊は説得するのは無理だと悟りました。
そこで、外にでて楽しく過ごしているところをみんなに見せることにしました。
毎日外にでて、みんなの見えるところで楽しく遊びました。外でたくさん美味しい草も食べては、牧場に帰りました。
特に誰かを説得しようとはしませんでした。
そのうち、一匹二匹と一緒に外にでる仲間ができました。
仲間が増えるうちに、牧場の羊にだんだんと気づかれるようになりました。
なんだか楽しそうだなぁと思う牧場の羊が増えてきました。

牧場主が気づいて、引き締めを強化しました。
エサをおいしくしたり、外はどれだけ怖いかということを羊に熱心に教え込むようになりました。
でもオリは作れないようでした。だから羊たちは出たいときにはいつでもでれるのです。

外から牧場を見た羊たちはびっくりしました。
自分たちはなんて小さい世界で支配されていたのか。
牧場主にいいように利用され、最終的に食べられていたことを知ったからです。

だんだんと羊たちは外の世界で生きていくようになり、
牧場には戻らなくなりました。
外の世界がこんなに幸せで自由だったと知ってしまったら、もう元には戻れないのです。

牧場の羊をすべて救うことはできませんでした。
でも今は外の世界で平和に生きている羊がたくさんいます。
それぞれが好きなところで、好きな群れで暮らしています。
それも牧場の中で覚醒した羊がいたことでできた世界です。




世界は、今、このようになってきています。
あなたは覚醒した羊か、
牧場の羊か。